「ありがとう……」
綾乃の包容力は感動するレベルだ。
嘘をついた俺を咎めることもせず、子供にむかって話すようにマフラーと手袋まで……。
泣きそう。俺、絶対こいつと結婚したい。嫁さんにしたい。
そう、思った。
ああ、そうだ俺、ちょうどいいプレゼント持ってるんだった。
「綾乃、これ……」
ケースから取り出して、綾乃の右手の手袋を取ると、薬指にはめる。
そう、俺からのプレゼントは指輪だった。
「俺、やっぱりお前の笑った顔が好きだ。ずっと一緒にいて、守ってやりてぇ。まだまだガキで綾乃を怒らせたり、困らせたりするけど、絶対かっこいい大人な男になるから!」
すぅっと息を吸い込む。
「だからいつか俺と、結婚してください!」
はっとする。
なぜこのタイミングでプロポーズしてんだろ、俺。
顔に熱がこもる。目の前にいる綾乃も表情がポカーンとなったまま固まっている。



