平穏な日常生活に恋してみたかった。 傷口が、緩む程痛んで、眠れない。目を開けてみると、憂鬱な、幻が見える。 全部全部、夢の中の出来事の様だ。 「今日は、何かありましたか?」 「ある事にはあったね」 「どんな風な人見てきたんですか?」 「とても美しい方々だよ。いつか見せたい」 隣に居るのは、何時も違う人だったら、とか時々考えて、時々、不安感に襲われて。 信じてた僕を、笑ってくれ。