「助けないわ」


先生がそう言った時、俺は助けない。その言葉しか頭には入っていなかった


手を伸ばしても簡単に手を払うのか…………


だから冷たいと思った。


でも思い出した事があった
「話はいつでも聞く」


先生は言ってた
「厳しい事言ったね」

と。


動くのは助けないけど動ける様にする為に話を聞く。

って事じゃないか…?
俺はそう考えた


それは
厳しくて優しい助け方――じゃないかって。


俺は勝手な解釈をした。


そんな事を考えてたらどんどん自分が今までしてきた事がアホらしく思えてきた。



ワザとでも嘘でも先生は気に掛けてくれるし心配もしてくれる


でも