『職員室に変な奴が居るって言いに行ったら、じゃ俺が・って笹原先生が…』



笹原先生は多分知ってたんだ。
隼人が俺の友達だ―――って。


でも笹原先生は



『おー!来たかー安心しろ、お前の名前は出してないし、もし先生達の耳に入っても適当に言っとく。
それと!
言うべき事はしっかり言っといた。
でもなー……ま、今度見かけても声を掛けない事!』



聞きたいことはそれだけだろ?って感じの口調と雰囲気。



だから俺は聞くのを止め、礼だけ言って出た。




笹原先生は何も言わなかったけど、下を向いて頭を少し掻いてたっけ…





俺は本当に恵まれてる。




でも、いつまでも庇ってくれるわけじゃない。
それは正雄も……いつまでも止めてくれるわけじゃない。



多分、正雄も笹原先生も俺が何も考えず突っ走ってる事に気付いたんだろう。
だから隼人に頼んだし、来てくれたんだ。




その通り
俺は後先のことは何も考えてなかった。



それも後になってから気付いて……




これからはそうならないように考えてから行動できるようになりたい。




いや、なるんだ。