「そこまでする必要あるか!?ないだろ!?」




「あるって。見られたんだし」




「でも!大丈夫だったじゃん!」




「そーだけど、まだ安心できないし、それでだ」




「いや!でもさっ!!」




いつもと違う――




「どうした正雄?」




―――変だ。


すると





「お前……平気なのかよ……辛く……ないの……かよ」





電話の向こうからは大きく息を吐く音が聞こえる―――





泣いてる。





「………正雄、卒業したら毎日会う約束してるんだ。
それに、どうしても会いたくなったら、会おう・って言ったし」




それまでの我慢――先生と。




「まっ!3ヵ月だ3ヵ月!!」




「…そう……だな」




この言葉―――これから



口癖になるのだろうか。



いつもいつも、あと何ヵ月って



でも、それも……



悪くないかもしれない。




「なんか、ありがとな正雄」




「…う・うるせっ!!……でもコレは内緒で」




「何でだよ?」




「いいから!!」