「本当に飲まないですかぁ?」



「うん。飲まない」



「明日香ー慎君そう言ってる事だし、出しなってー」




すると先生は小指を立てた手を俺の目の前に出し




「約束♪」




「うん」




「やるのぉーーっ!!」




「……え!?指切りげんまん!?」



「うんっ♪♪」



「っ!!……」




マジで!?
愛可さんの前だぞ!?
恥ずかしくてできねーよ!



愛可さんはというと


「ぷっ!!……」


笑いをこらえている。



「もー!!早くーぅ!」




……よし!!




俺は先生の小指に小指をかけて



「せ・先生!!約束ね!」



「うん♪約束♪……指切りげんまん♪……一緒にっ!!」



「……はい。ゆ・ゆーびきりげーんまん……」



これで俺は当然20才までのあと2年



お酒を飲まない事を約束させられた。



「もし飲んだのがぁ私の耳に入ったらーー!!……くっくっくっ!」




お腹と太ももの間に入れていたお酒は



「あ♪少しぬるくなっちゃいましたぁ♪」




愛可さんは泣き笑いで涙を拭いていた。