2時間ほど経っただろうか………





突然




「慎?…慎!?慎!?」




先生の叫び声が聞こえた。

急いで先生の所へ戻る俺。






「先生!」



するとそこには今にも泣き出しそうな先生が居て




「し・慎…?」



俺を見ると



「い・居ないからびっくりして…」




ホッとした様な顔。




「ごめんね。トイレ行ってた」




「そう。
今……ごめんって言った」





!!




「………笑った。
……先生笑った」






「……スゲーうれしい」




ニコッて笑った先生を見た瞬間、勝手に動いた俺の口。


そしてまた思ってる事を素直に言った俺の口。




そんな俺に、またニコっと笑って答えてくれる先生。


そして




「寝たからかな……少し落ち着いたわ」




俺は先生の頭をポンっと触り



「そっか」




「うん」