「違う!
先生が言いたくなかったのに言ったことだって俺は解ってた」



「!!……グスッ……グスッ」
(山崎君は解ってたの?じゃなんで?)



「先生を困らせる位なら俺は忘れてもらった方」



話を遮り私の口が勝手に喋りだす――


「こ・困ったわよ!!
困ったけど、や・山崎君がそんな事言ったって私は忘れないわよっ!!
………グスッ……………
わ・忘れたくても、も・もう忘れられないもの!!
………グスッ…………」




言った後に気が付く


(………………………………こ・これが私の本音なの?でも……………えっ?)