教室を出てから私は急いで職員トイレに入りまた籠もっていた――




「……………」



涙が止まらない――
声を押さえながら泣いていた。




(好きじゃなくてもあの言葉は言いたくなかった……
あの顔は傷付いた顔だ………
山崎君を傷付けてしまった……
…でも言うしかなかった)



「………グスッ」



(正直好きと言われるのは嬉しい………。
ごめんなさい……傷付けて…
だから私の事は嫌いになっていいから………)



しばらく職員トイレに籠もり職員室に戻った後、いつもより早めに学校を出た。


次の日から私は視線を感じる方向を見ない様にした。