「無理するなよ。 体、痛いだろ?...」 私が体を起こそうとするのを止めるように、パパが手を握ってくれた。 ...あぁ...やっぱり。 あの男の子を助けたのは夢じゃなかったよね? 体中の激痛が証拠。 じゃあ、ここは病院? 「...おと、この こ...は?」 「助かったよ。 擦り傷程度で済んだって」 涙を拭いながら微笑むママ。 ...よかったぁ〜。 ホッと息つくと、緑の透明なマスクが曇った。