キィィ...


着いたのは屋上。



なんか...空見てると元気出るんだよね。




「あ、あれ?」




少し小上がりになった所には、難しそうな本を顔に乗せている男子生徒がいた。


...寝ているのかな?


っていうかっ、ここ、私の特等席なのにっ!





...誰、なんだろ?



そーっと本をとってみる。


その手を男子生徒の手が止めた。



「ひゃあ...!」




寝ていたと思っていたのに、びっくり。