「ふぁ〜〜…」


私は、春休みボケが抜けないまま、


いつもと変わらない通学路をふてぶてしく歩いていた。


(眠い…もうちょい春休み長くしてほしい…)


願っても叶わない願望をボーッと考えると、


ドンッと何かが背中に衝突した。


「⁈」慌てて後ろに振り向いた。


すると、聞き覚えのある声が背中から聞こえてきた。


「おはよう〜!あおいちゃん!!」


そう、この聞き覚えのある声は何を隠そう 、


私の親友、 仲野 花(なかの はな)だった。


「おはよう〜!はなちゃん!」と


私も慌てて挨拶を返すと、


「遅刻しちゃうよ!早く早く!」


とかなり強引に手を引っ張る花に連れられながら、


学校へと、向かった。