光を失った天使

抵抗しても男の力には敵わないことを知っている

だからされるがまま
時間が過ぎるのを待つ

最初は抵抗していた
だが、その行為すらも相手に興奮を与えるだけで
すぐやめた。

どれくらい経ったのか何度か私を犯し
満足したのか部屋を出ていった

私は足枷がついているから
この部屋からは出られない

一応簡易トイレと、ペラペラの布団
はある

ポケットに閉まってあったスマホを取り出す

『助けて』

空に送ろうとして辞めた

無駄だ…
希望なんか持っちゃダメだ…
みんなが守るなんて言うから…

私は久しぶりに涙を流した
でもその涙も直ぐに止まる

私は涙ももう枯れたのかな…

小さく苦笑いする