如月空が私を支えたおかげで倒れずに済んだが、

「いやっ!!」

ドンッと押してしまった。

体が震える。

嫌な記憶が溢れて来る…

やめてやめてやめてやめてやめて
やめてやめてやめてやめてやめて
やめてやめてやめてやめ…

「はっ…はっ…」

息が上手くできない…
誰か…

「たす…けて…っ」

「大丈夫だよ、ゆっくり息して。
吐く事意識して、

そう…上手。」

如月空が袋を当ててくれてる…

「…。ごめんなさい。
取り乱してしまって。」

息が整い、お礼を言う。