紅葉side

「パパ...ママ...?」


私は、遠い昔の記憶を見ていた。



今、目の前にいる...いや、正確には
『ある』か。


気が付くと血の海の中に幼い私はいた


父親と母親の見るも無残な姿を見て



何を考えただろうか。



『どうして、こんな事に
なっているの?』
『なんで、パパとママは起きないの?』



きっと、こんな事だろう。



ふと自分の様子を見てみる。



手は真っ赤に染まり口の中は鉄の味が
する。