「お前は2度と日の目を見ることもなく、下水のドブネズミのように惨めな死を迎えるのだ」

ざまあみろ、下衆た犯罪者め。
そう吐き捨てて、看守は去っていく。灰色のコンクリートでできた独房には、小さな小さな格子窓が1つと、排水溝のような簡易トイレ、それから硬くてひどく不衛生なベッドに、小さな水入れが1つ。
部屋の隅には得体の知れない植物にコケ、虫がはびこっている。
ジメジメしていて、空気が重い。