暗い。

誰もいない、静寂に包まれている。


見下ろしても地面が見えない。

どこまでが地上なのか判断ができない。

でもそんなのどうでもいい。

落ちることに変わりはないんだから。



「 ごめんね。」



ぽつりとつぶやき、私は手すりからゆっくり手を離した。