私達の出会いは
まだ雄斗が姫乃さんと
付き合っている時だったわね。

そして、貴方も姫乃さんの中にいる
來さんと付き合っている時だったわ。

あれは今から2年前のこと

-------------------------------


私は星羅と代わり目を覚ました。
目の前にはパソコン
【Sk○pe】というアプリで
通話をしているみたいだった。

? 「おはよう」
胡桃 「...貴方は誰?」
桐 「俺は桐、あんたは?」
胡桃 「私は胡桃よ」
? 「...」
桐 「來?」
來 「なによ」
桐 「喋んないの?」
來 「喋ることがないわ」

私はこの2人が少し苦手だった。

胡桃 「2人は仲が良さそうね」
桐 「そう?」
來 「まぁ、付き合ってるしね」
胡桃 「あら、そうなんですね」

その通話をきっかけに
來さんとはあまり話さなかったけれど
桐君とはよく通話をするようになった。


來さんと会った話、
雄斗の代わりにアルバイトに出た時の話、
学校やお家での話、色々な話をしたわ。

通話をしていく中で
貴方の事を色々知った。

話しているうちに
私はいつの間にか
貴方の事が好きになっていた。


出会ってから数ヶ月
何回目の通話か
わからないけれど
ある日の通話、貴方は様子が変だった。


桐 「...ってことがあった」
胡桃 「うふふ、それは大変だったわね」
桐 「大変だったって思ってないだろw」
胡桃 「そんなことないわよ?」
桐 「.....」
胡桃 「どうかしたの?」
桐 「ん?いや、なんでもないよ」
胡桃 「そう?...そのあとどうなったの?」
桐 「.....」
胡桃 「桐君?」
桐 「.....」
胡桃 「ねちゃt」
桐 「好きだよ」


私言葉をさえぎるように
貴方は私にそう言った。

胡桃 「ありがとう、私も好きよ?」
桐 「多分、意味違う」
胡桃 「えっと、どういう意味?」
桐 「俺は恋愛感情で胡桃が好き」
胡桃 「で、でも來さんは...」
桐 「最低なことだと思う
でも、俺は胡桃の事か好きだ」


來さんがいるんだから断らないと
なんて少し思ったけれど
貪欲な私は断る事はできなかった。

胡桃 「私も、あの、桐君のこと
恋愛感情で好きよ////」
桐 「恋人同士になってくれるってこと?」
胡桃 「ええ////」
桐 「ちょっと、やばい
すげぇ嬉しい////」


9月19日の夜
この通話を、貴方の告白をきっかけに
私達は恋人同士になった。