お隣さんと内緒の恋話

いきなりカーテンが開き、葵が携帯片手に立っていた。

驚いて声が出ない私に、葵はカーテンを閉めてベッドに腰かけるが私はまともに顔が見れずいた。



「 先生ならいないよ、ここにいるのは玉木から聞いた。ラブるなら今のうちだよってな 」



なっ… おバカ、柚奈!!

ほんとに、バカ!

でも、話すなら今……




「 葵、あのね… 私 その… あ、パン!バジルの食べたの、今さっき、おいしかった 」




スムーズに話せず、喉が乾いてしまい、唾を飲み込む。




「 あれ、うまいだろ。ほら、飲んで 」




あ、緑茶…


そういえば 前もこんな事あったなぁ

やだ、泣けそうっ

あの時も 緑茶くれたんだっけ。



「 椿… 」

「 ん? 」

「 聞いたよ、雅から… 昨日、キスしたことも 」



葵…



私は葵の顔が見れないまま、葵のそばから離れようとしたが、背を向けた瞬間抱きしめられた。


「 あの… 」

「 離れんな! 俺から逃げるな椿、雅なら気にするな。俺がいる、雅には渡さない… 絶対に。
雅がキスしたなら忘れるまで消毒してやる、俺がずっと椿にキスする!忘れろ 」



葵は優しい。

私に甘くて優しい……

それがわかるから、知ってるから痛いの。



「 ごめん、葵… 私ごめんね… 」

「 いいから、忘れろ 」



葵…

これでナシなんて無理、せめて少しくらい責めてくれたら…



「 葵は平気なの? なんで責めないの… 私…自分が許せないよっ 私は葵が好きなのに雅くんを一瞬でも受け入れ…… 」

「 言うな! 言うな椿… いいんだ、忘れろ。俺だけを見て感じていればいい 」



どうして、私は最低なんだよ。

謝るしか出来ないのに……