お隣さんと内緒の恋話

止んでいた雪がまたハラハラと降ってきた。



「 あ~私のコンポタが… 」

「 椿、朝から変なナンパに会って名前教えちゃうなんてあり得ないから~ ま、いいヤツだったけど 」




ん、ちょっと違うんだな。



私は柚奈に圭都の事、昨日会った事を話した。




「 そうなんだ~ 上山先生の教え子…の弟くんなわけね~ 」

「 朝から災難だった、気分よかったのに…」

「 いいじゃん、朝からイケメンに会って 」




そうは思わないから。

イケメンなら誰でもいいなんて おかしい。



「 私は葵だけでいいよ、癒されるし 」

「 椿… 彼氏が癒しってなんか… 」




なによ、いいじゃん。




「 あ、上山くんは置いといて~ 」

「 置かないで!」

「 加寿也さんさぁ… 私、諦めるって言うか、私じゃダメだってわかっちゃったから もうやめる、無駄な恋はしない 」




柚奈… 無駄な恋はないと思うよ。

ちゃんと心があるんだから。

でも仕方ないか…加寿也さんが聖奈さんと繋がりあるって知ったんだもんね。



「 柚奈は可愛いから、そのうち恋がやってくるよ~ 雪も降ってるし 」

「 雪は関係ないでしょ、雪なんてほら、溶けちゃうんだから 」

「 そうだけど!」



そんな話をしながら 私は柚奈と学校へと登校した。

教室に入ると、葵はまだ来ていなかった。




雅くん、来られるのかな…




「 椿、上山くんまだだね、先生は来るかな?」



どうだろ…



「 柚奈、昨日の事は内緒だからね?」




そう言った私に柚奈は真顔でグッジョブして見せる。

席に座り、葵の席を見て メールしようと携帯を出す。

葵からの返事は、雅がまだ熱があり 学校を休むから 自分も休むと… 追伸には 雅を一人にすると危険だからと。


その内容に納得した私は、今朝会った圭都の事をメールした。


返事には、アイツか… 一人でやかましい奴だと それだけだった。


ヤキモチ、妬くと思ったのに…


また葵からのメールに、一言。



“ よそ見 禁止で、OK?”



それに対し、私の顔はにんまり笑みを浮かべた。



葵ったら!…よそ見なんてしませんっ

私は葵だけよ!