お隣さんと内緒の恋話

あ~ コンポタ冷めちゃう!

寒いのにっ




「 赤外線してどうするの?」

「 どうするって、さぁ、会ったから?出会いは大事にしないとな 」



そう… でも 葵に言ったら怒るだろうなぁ

妬くよね、きっと。



赤外線するだけに、やたら悩む私に圭都が笑って言う。




「 彼氏に遠慮?椿ちゃんの彼氏は 雅先生の弟の葵だろ?心配すんな 」



そういえば知り合いなんだっけ。




「 わかった、でも連絡されても… 」

「 スルー?いいよ、別に。ついでだから送るわ、乗んなよ 」

「は!?」



何言ってんの、あなたは!

赤外線しただけで 友達にはなんないっての!

葵意外の背中にくっつくもんですか!!



「 また考えてるな。いちいち考えたりすんの めんどくねぇか? カバン貸せ 」

「 ちょっと! 奪わないでっ 」

「 奪うなら君の心だ。…なんてな!アハハハハハ 」



さ… 寒っ… 寒波だ、寒波野郎だ!

いいことありそうな予感だったのに…

なんでこうなの~




「 早く乗ってよ!重いなんて言わないし 」

「 はあっ!? 」




ムカつきすぎるんだけどっ

寒気がする… 朝から喋りすぎだし、元気すぎるし、私の珍しい爽やかな朝を返してよ!




「 もういいっ カバン返してよ!」

「 なんだよ、乗れってば!」

「 ちょっとやめっ、離しなさいよー 」




私のカバンだっての!

カバンを取り合いしていると、知った声が私を呼んで駆け寄ってきた。




「 椿~ おは~… って 何してんの?」




柚奈っ




「 コイツがカバン返してくんないの!」

「 コイツだぁ?ひでぇだろ、それ!」

「 うるさいっ」

「 うるさくねぇ! 」




互いに引かない私たちはきっと相性が悪いと感じた。

そんな私と圭都を見ていた柚奈が 私たちの耳をつまみ上げで一喝した。




「 やめなさーい!みっともないし、私が恥ずかしいわ 」




痛たたっ


私はカバンを奪い柚奈に隠れる。




「 で、椿… この人誰? このイケメンはうちの学校じゃないね、どこの学校? 椿いじめてんなら許さないから!」

「 柚奈~ 」

「 柚奈ちゃん… へえ 可愛いな。あ、やべ!椿ちゃん、またな!」



は?

ちょっと、ほんと なんなの…



「 椿、今のアイツって…私を可愛いって。いいヤツだよね、うん 」



…おバカ。