お隣さんと内緒の恋話

雅の部屋からリビングに行くと ちょうど出来た夕食を机に柚奈が並べていた。

キッチンにいる葵の後ろ姿を見て、胸がキュウッとなった。



葵に 抱きしめてもらいたい…



じっと見つめる私に、加寿也がそばに来て ボソッと言った。




「 5分、葵と二人になってきな 」




加寿也さん…



葵のそばに加寿也が行くと交代し、そこにルンルンで柚奈が行く。




「 柚奈ごめん、ちょっと外していい?」

「 もーちろん!」




私を見るもすぐに加寿也でいっぱいの柚奈。

葵と一緒に葵の部屋に行くと、私は葵に抱きついた。




「 ギュッてして、葵… 」

「 いいよ 」



もっと、もっと… ギュッてして。

やっぱり雅くんとは 違う… 葵だ。

私の葵だ…




「 葵… キス、して?」




顔を上げると すぐに唇が葵を感じた。

葵が恋しくてたまらない。

葵が好きでたまらないよ。


もっと、もっと… キスしてほしい。




「 椿… なんかあった?」

「 ん… 葵にいっぱいキスしてほしいの… 」




微かな唇が重なりあう音すらドキドキを引き立てる。



加寿也さん、5分なんて足りないよ…



甘い蜜は、葵の唇から私に。

解け合うには時間が足りない。



でも、5分は私にとって甘くて濃い。