お隣さんと内緒の恋話


冷蔵庫と相談中だった葵が立ち上がり、私に言った。



「 椿、鶏肉あるから親子丼するよ 」



親子丼ね。



「 うん、いいよ!私も手伝うよ!」




葵と共同作業開始だ~



「 椿は卵割るだけでいいよ、このボールに入れて 」



卵割るだけ? ボール?

え?

私、卵割るしか出来ない女に見られてる…

これはまずい…




「 椿、殻は入れんなよ?」




なにっ!!

私でもそれはわかりますよっ




私は笑顔で返事をしたものの、勢いと手が殻を変に崩してしまい殻の小さな欠片が入ってしまった。





「 ああっ!!葵、やっちゃったぁ、ごめん…」



もう、私って… バカ。




「 ドジ。雅みたいだな、いいよ、俺がやるから椿はゆっくりしてな 」



雅みたいって…



私、雅くんレベル?

雅くんて確か酢豚作れたよね…


じゃ私はそれ以下って事になるんじゃないの?

それは、ダメだよ…

悲しすぎるよ。




「 椿、ちょっと来て 」

「 え… なに?」




ちょっとふて腐れながら葵のそばに行くと、チュッと不意打ちキスをもらってしまった。




「 そんだけ 」

「 あ、うん…」




互いに照れを隠すため背を向け合う。




今… 葵がチュッってした…


きゃああ~ なになに、今のーっ!