雅と加寿也が互いに殴りあったところで、二人は なぜか笑あっていた。
私にはわからない二人の事。
幼なじみの二人を 葵はなぜ、過去形で言ったのか。
私は頭の片隅で気になっていた。
「 椿ちゃん おいで、紹介するよ 」
えっ!
「紹介するってさ、行こ 」
葵… いいの?
デートは?
私が葵と一緒に 雅と加寿也のそばに行くと、雅はニッコリ笑う。
「 椿ちゃん、こいつ、蓮見 加寿也。ガキん時から何かと一緒の悪友だよ 」
悪友… わかる気がする。
「 初めまして、君は~ 雅じゃなく葵の彼女?」
ちょ、当たり前!
「 そうです!葵の、彼女の、織原 椿って言います 」
「 椿ちゃん… 俺の彼女って言ってくれても構わないのに~ 」
雅くん! この自意識過剰め~
「 雅、その辺にしとけ。葵が睨んでるぞ 」
そうだよ、私は葵のなんだから!
私は葵の腕にしがみつき、離れずにいた。
加寿也は そんな私を見てクスッと笑う。
なに、今… 私見て笑った?
って、そんなことよりデートは!?
私は葵の袖をクイッと引っ張りデートを気づかせた。
「 そうだったな、雅、加寿也さん 俺たちデートだから また…」
やったぁ!
「 雅くん、またね… 」
「 待て待て、俺を一人にすんじゃねぇよ。葵、待ってろ 」
「 は?」
え、どういう事…
「 椿ちゃんだっけ? デートは諦めた方がいいな、残念だけど 」
「 ええ… 」
そんなぁ… なんでよ、雅くん!
初デートなのに~



