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まあ、急がず私の生まれと育ちを説明しよう。


私には、お父さん、お母さん、私、弟、妹がいる。

兄妹は2つずつ離れているので、私と妹とは4つ離れている。

4つというなんとも言えない数字は私にとっては小さい頃から苦痛でしか無かった。

私が4歳の時に生まれ、初めての妹が出来てとっても可愛かった。

もちろん、私が2歳の時に生まれた弟もとっても可愛くて、弟が泣いた時には自分のハンカチをあげた記憶もある。


だが、妹が生まれ2年が経ち、私は小学生になった。

私の家は二世帯だったので、お父さん方の祖父母が一緒に住んでいて、その2人にチェリーレッドのランドセルを買って貰った。

そのランドセルを背負い、元気に挨拶をして家を出た。

同じような毎日でも、幼い私には日々発見で、毎日が楽しかった。

それから4ヶ月ほど経ち、いよいよ待ちに待った夏休みが明日くる!と上級生がはしゃいでいる日、そう、一学期修了式だ。

周りの子は夏休みに遊ぶ予定を相談していて、私も誰か誘いたかった。
が、一学期経っても友達が出来ていないことに気付いた。
その悲しい気持ちのまま、通知表を受け取る。
通知表を見ると、ABC評価で大半がA。

これは、いい点数なのでは?と思い、さっきの悲しみとは裏腹にワクワクしながら帰った。

案の定、お母さんに見せると、笑顔で褒めてくれた。

それが嬉しくて、弟が入学してくるまでの2年間、私は成績トップで、お母さんに褒め続けてもらっていた。


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