「深月の方がアホじゃん! この間の国語のテスト、あたしのが2点高かったし!」
「数学は俺のが勝ってただろ!」
「社会はあたしの勝ちだったけどねっ」
「それ言うなら英語は俺が上だっただろーがっ」
結局赤点はそろって3教科ずつとったんだけど。
優ちゃんがいたらどっちもどっちとか、どんぐりの背くらべって呆れるだろうな。
改めて、剣道だけじゃなく勉強にも一切手を抜いてなかった優ちゃんは、本当にすごいと思った。
その分とてもがんばって、つらい思いもしたんだろうって、いまはわかってる。
ああ……ダメだ。やっぱりダメ。
優ちゃんがいないと、あたしやっぱり寂しいよ。寂しくてたまらない。
何をしてても、何を話していても、気付いたら優ちゃんのことを考えてる。
優ちゃんならこうするだろうな、こう言うだろうなって。こんな顔するだろうなって、想像して余計に寂しくなる。
失いたくない。戻ってきてほしい。
またあの、朝の太陽みたいな笑顔を見せてほしい。
次は絶対、その笑顔を守るって約束するから。だから……。
「……おい。なんで泣くんだよ」


