君への最後の恋文はこの雨が上がるのを待っている




負けた。



あたし、負けたのか。




高い天井につけれれた、光星のような無数のライトを仰ぎ、目を閉じる。

うすい瞼の向こうから、容赦なく光りが刺してくる。


瞼の裏のスクリーンには、何も浮かんではこない。


終わってしまった。あたしの挑戦が、償いが。




涙は出なかった。


ただ胸が、ひどく熱くて苦しかった。