君への最後の恋文はこの雨が上がるのを待っている


「ゆ、優ちゃん……言ってたよね? 白血病は、治るって。あれ、嘘だったの……?」

「治る病気だよ。でも、全員が治るとは限らない。それはどんな病気にも言えることだろ」

「でも、でも、治らないことなんて、滅多にないんだよね!?」


ちょっとでも希望を手にしたくて、優ちゃんに詰め寄った。

それがどれだけ優ちゃんにとって酷なことか、考えもせずに。


「長期生存率って知ってるか? 白血病になった患者が、5年後どれくらい生き残ってるか数値化したデータがあるんだ。それによると約50%。100人いたら50人、2人にひとりは生きてる。逆も同じだけどね」

「ご……50?」

「生存率。どれくらい生きていられるか。そんな言葉があるような病気になったんだよ、俺は」

「そんな……そんなのって……! なんで!? どうして優ちゃんが!」

「それは俺が言いたいよ!」


ようやく顔を上げた優ちゃんは、あたしを憎んでいるような目で睨んできた。

あたしを、すべてを、何もかもが憎いって、そう叫んでいる気がした。


「どうして俺なんだ!? 俺が何をした!? 誰にも迷惑をかけないように、自分に出来ることも出来ないことも、精一杯やってきた! そうだろ!?」