君への最後の恋文はこの雨が上がるのを待っている


そんなの答えは決まってる。変わらずあたしの真ん中に居座っている願い。


ずっとこのままでいたい。


シンプルで子どもじみた願い事。でもそれが全然簡単なんかじゃないってこと、あたしだってわかってる。

知ったら深月はどう思うかな。……なんだか前にもこんなことを考えたような気がする。


あたしはこの気持ちを知ってほしいのか、知られたくないのか。

優ちゃんはたぶん気づいてる。気付いてて、知らないふりをしてるんだ。


深月は知ったらきっと、鼻で笑ってバカにするんだろう。そんなこと出来るわけないって。あたしにあきれる姿が目に浮かぶ。

でも、たぶん、そう。深月なら……最後には、同意してくれるんじゃないかな。「いまの楽しいのが、ずっと続けばいいのにな」って。


砂時計の砂の一粒一粒は、優ちゃんと過ごす時間でできていて、いつの間にかそこには深月も加わっていた。

優ちゃんばっかりだったのに、深月の色がびっくりするくらい増えていて、それも悪くないと感じる自分がいた。



「自分でもわかんねーんじゃねぇか」


黙ってしまったあたしをそう判断して、深月は長ったらしい前髪をかきあげる。