君への最後の恋文はこの雨が上がるのを待っている


「本気で言ってんのか?」

「嘘ついてどうすんの。いいけど、信じてもらえなくたって」


恋愛だと思いたいなら思っておけばいい。でもあたしの気持ちは変わらない。恋愛よりきっと、もっと重くて鬱陶しいものだ。そういうものなんだって、いまはじめて気が付いた。

優ちゃんの負担になっていても当然だ。でも、だとしても……。


「あんたや周りがわかってなくたって、優ちゃんだけはわかってくれてる。あたしが優ちゃんを好きって気持ちが恋愛の意味なんかじゃないって」

「だからそういうのが……」

「だったら全部嘘だったって言うの!? 優ちゃんがいままであたしにくれたもの全部!」


気を許したような笑顔とか、安心できる居場所とか、優ちゃんがくれたものが紛い物だったなんて思わない。

友花がムリしてついていた嘘みたいに、優ちゃんも笑顔の下であたしのことを疎ましく思ってたなんて、そんなのあるわけない。


「別に嘘だったとは言わねえけど……。だったら、お前はどうしたいんだよ」

「どうって、それは」

「主将とどうなりたいんだよ」


優ちゃんとどうなりたいか?

そっか、深月はまだ気づいてないんだ。恋愛なんかと履き違えてるから。