君への最後の恋文はこの雨が上がるのを待っている


「あたし、負担かけてるつもりなんて……」


なかった、そんな意識は。意識してなくて、考えもしてなくて、そうやって友花にしたみたいに、あたしは色々なものを優ちゃんに押し付けてたの?


「そう思うなら、もう解放してやれよ」

「……解放?」

「主将をだよ。好きって認めて、それ伝えて、解放してやれ。それからならきっと、対等になることだってできるだろ」

「なに、それ」


深月の全部わかってるとでも言いたげな態度に笑いがこみ上げてきた。

あたしが優ちゃんを好きで、それを優ちゃんに伝えて、フラれろってこと? 恋愛の意味でフラれてこいって、深月はそう言ってるのか。


的外れもいいところだ。あたしはそんなことで悩んでるんじゃない。傷ついてるんじゃない。


「バカじゃないの? 自分がそうだからって、あたしも同じにしないでよ」


誰もが当たり前のように誰かに恋をすることが出来るなんて、そんなのは思い込みだ。

あたしがそうだったなら、そっちの方がずっと楽だったのかもしれない。


「どういう意味だよ」

「……別に恋愛が悪いなんて言ってるわけじゃないから。ただ、あたしの気持ちはそういうんじゃないってこと」