君への最後の恋文はこの雨が上がるのを待っている


呼吸が止まる。震えが走る。

深月までもが離れていく。そんな予感がした。


「正直に言っていいのか」


喉が鳴る。判決を言い渡される罪人のような気持になった。


「お前が主将をどう思ってるかなんて、恥ずかしいくらい丸見えだった。主将だってお前のこと、大切にしてると思う。幼馴染として、先輩として、兄貴みたいな感じでもあったんじゃないか。長い付き合いなんだなって感心もしてた」


深月の淡々とした主文に、必死に耳を傾ける。

なんだ、大丈夫じゃんって、荒れていた心が徐々に凪いでいく。あたしが思ってた関係と、周囲の認識はそんなに変わらないんだって。

そう安心しかけたあたしを咎めるように、深月は黒い瞳を軽くすがめた。



「でも、対等じゃない」

「え……」


厳しい声に肩が跳ねる。深月はたぶん、怒っていた。


「お前ばっかり、白木主将に依存してると思ってた」

「い、依存?」

「一方的に寄りかかって、頼りきって、相手に負担をかけてる」


それがないと生きていけないと思い込んで、しがみついてる。

胸の内を言い当てられて、あまりのバツの悪さに目を伏せた。