君への最後の恋文はこの雨が上がるのを待っている






泣いて目を背けたくなるような事実に打ちのめされながら、とぼとぼと自分のクラスに戻った。

優ちゃんに聞けなかったことを、誰かに聞いてみたい。教えてほしい。あたしと優ちゃんの関係って、何だと思う? って。

そして否定してほしかった。この生まれたての不安を。

お前たちは特別な関係だって、誰かに言ってほしかった。誰かに、あたしたちのことをよく知っている人に。


教室に入ろうとした足が、ぴたりと止まる。頭に浮かんていた相手を窓際に見つけた。

そこにはまた、あのふたりの笑い合う姿があった。


深月と樹里が机をひとつ挟むようにして、腰壁に寄りかかり並んで立っている。

女子相手にあんなに自然に喋って笑ってる深月の姿をはじめて見る。本当に、自然だ。自然に、男と女だった。


樹里が長い髪を耳にかける。揺れたその髪の先に、深月の指が振れる。

ふたりの距離がびっくりするほど近くて、その見慣れなさにうまく息が吸えなくなった。


とても自然な、あたしの知らないふたりの姿に、後ずさりする。

その時教室に入ろうとしていたクラスの男子とぶつかって、小さくなんとか謝った。深月がこっちを見た気がして、慌てて教室を飛び出した。


「なんで……っ」