君への最後の恋文はこの雨が上がるのを待っている


智花が優ちゃんを見つめる時の瞳と、優ちゃんが智花を見つめる瞳が、同じだって。

いつからかわからない。でも、あたしは気づいてしまったんだ。


はじめてだった。たぶん優ちゃんの初恋だった。

ずっと隣りで見ていたあたしがそう思うんだから、間違いない。


優ちゃんが好きになったのは、物静かで落ち着いていて、勉強ができてしっかり者の、あたしの血の繋がらない同い年の妹だった。

どこか自分と似た人に、優ちゃんは惹かれたんだ。


再婚時には反発心があったあたしだけど、1年もしないうちに智花とは打ち解けて、姉妹というより気の置けない友だちという感じになっていた。

優しい智花のことは好きだったし、もちろん優ちゃんのことは大好きだったから、好きなふたりが一緒になるのは喜ばしいことだ。ちょっと寂しい気もするけど、いいことだ。


あたしだって最初はそう、思ったんだ。



「……優ちゃんに、告白すんの?」

「ダメ……かな」


申し訳なさそうに言われて、なんとなくムッとしたのを覚えてる。


「なんでダメ?」

「だって、優くんは歩の幼なじみでしょ?」

「幼なじみだと反対することになんの?」