君への最後の恋文はこの雨が上がるのを待っている






「わたし……優くんのこと、好きなの」


あれは5月の、少し蒸し暑い夜だった。

お風呂上りにソーダアイスを食べていたら、お母さんに智花にも持っていけって言われて。自分のベッドみたいにごろごろくつろいで、一緒にアイスを食べている時に告白された。


「……は?」

「ご、ごめん。いきなり……ってわけじゃ、ないんだけど。歩に言おうかどうか、ずっと迷ってて。でも何も言わないでいるのももうムリだなって思って。……ごめん」


智花は泣きそうな顔で、何度もごめんを繰り返していた。

どんどん小さくなっていく智花を見ながら、あたしは考えていた。ついにこの時が来たかって。


智花が優ちゃんを特別な目で見てるなんて、とっくに気づいてた。そういうことに鈍いって言われてるあたしにもバレバレだった。

おとなしい智花はあんまり男子と喋らなくて、どちらかというと異性は苦手って言ってるのに、優ちゃんにだけは懐いてたから。毎日3人で登校してたし、なんとなくそうかなって。

まあ優ちゃんだから、好きになるのは仕方ない。優ちゃんを好きな人はいっぱいいる。だからあんまり気にしないようにしていた。


でも、気付いてしまった。