君への最後の恋文はこの雨が上がるのを待っている


優ちゃんはもう彼女についての話を切り上げたかったみたいだけど、あたしはどうしても気になった。

いつもならあたしも、優ちゃんに群がる女子の話なんてしたくないから、別の話題をふるところだけど、なぜかいまはそれが出来ない。


「あの人、じゃあまたって言ってたね。クラスメイト?」

「そう。同じ学級委員なんだ」

「えっ。優ちゃん学級委員なの?」

「なぜかね。立候補なんてしてないのに、気づいたらそうなってた」


これはいつものパターンだ。頼りになる人気者の優ちゃんは、いつも気づけばクラスの中心にいる。

別に優ちゃんが望んだわけじゃなく、周りがいつの間にか優ちゃんを中心にして取り囲んでるんだ。

だから優ちゃんは部活とか、イベントとか、クラスの係とか、必ずって言っていいほど仕切り役を任されている。

それが普通で、自然だと、みんな思ってる。あたしも正直、優ちゃん以外が主将とか考えられないし、そういう星の元に生まれた人なんだって思っていた。


「それで、何で学級委員の人が家に来るの?」

「今度の体育祭のことで相談があるって」

「……よかったの?」