ものっすごい圧力を感じる……………。
どうしよう、何されるんだろう。
逃れられないことを悟って、ビクビクと怯えながら相崎くんの元まで歩く。
なぜか岸本くんも着いて来たけど、気にしてられる余裕はない。
「そこ座れ」
「は、はい!」
中庭に入るなり、相崎くんの目の前で正座をする。
昨日ぶりの距離に少しドキドキしたけど、今は怯えたドキドキの方が優っていると思う。
これから説教でもされるんじゃないかと思うほどの緊迫した空気に、ごくりと息を飲んだ。
「あの、私に何か………?」
一度真っ直ぐ向き合うと、相崎くんが私にゆっくりと近づいて。
「わっ、!?」
突然手にした黒いカーディガンを、何も言わず私にすっぽりと被せた。



