「あ、相崎くんっ………!」
震える唇から、なんとか声を絞り出した。
振り返った相崎くんと視線が重なる。
吸い込まれそうなほど綺麗な茶色い瞳が、真っ直ぐに私を捉えている。
ただそれだけで、心臓が爆発してしまいそうだ。
「えっと……その…………好きです!」
緊張しているくせに、告白の言葉だけは弱まることなくはっきりと響いた。
カーディガンをぎゅっと握りしめて、訪れる沈黙に下を向く。
どうしよう………どうしよう…………言っちゃった。
相崎くんに好きって、言ってしまった。
もちろん振られるってわかってるけど、この告白が相崎くんに近づけるきっかけになってくれればいいなと思って。
告白から、始められたらいいなって…………。



