極悪プリンスの恋愛事情



そんなのだめっ……!

焦って視界を開いたら、凛くんの顔がすぐ目の前に。


「嘘。ようやくこっち見た」


っ………!


ばくんっと、心臓が千切れそうになったのは説明するまでもない。

一瞬にして火照った肌が熱くて火傷してしまいそう。


私のこと嫌いなくせに……甘い声で誘惑するのは反則だよ。


ついさっきまで凛くんを見ることすらできなかったのに、今度は囚われて逃げられない。

私を見据える茶色い瞳に吸い込まれそうになる。


「顔、赤いな」

「っ、凛くんのせいだからね………」


手を伸ばせば触れられる距離に凛くんがいる。

こんなに近くにいるだけで、好きが溢れて止まらない。


私が何を言っても振り向いてくれないことはわかってるのに。

凛くんと過ごす日々が増えるたび、少しずつ欲張りになっていく。


初めは少し話せるだけで幸せだったけど今はそれじゃ足りないよ。


好き。大好き。


私、凛くんの彼女になりたい。