極悪プリンスの恋愛事情



「俺の勝手だろ。つーか、お前のためにこんなくだんねーもん着てやったんだから、もっと嬉しそうな顔しろよ」

「嬉しいよ!すっごく!……………でも」

「でも、なに?」


早く答えろと言わんばかりに、凛くんがこちらを見つめてくる。


もう、凛くんの鈍感。

そんな近くで見つめられたら────。



「かっこよすぎて気絶しそう…………」



途端に恥ずかしくなって、手で顔を覆い隠した。

せっかく凛くんが執事服を着てくれているのに、なんて情けない。


「んだよ、気色悪いな……」


このやり取り、以前もどこかでしたようなしてないような……。


案の定、凛くんは引き気味だった。


「だって仕方ないじゃん!超似合ってるんだもん!」


今の凛くんを見たら誰でも恋に落ちちゃうよ。


「……ったく、ずっとそうしてるつもりなら俺は帰るぞ」

「え、!?」