「っ………!」
岸本くんが一瞬にして顔を赤く染めた。
あれ。もしかして聞いちゃいけなかったのかな……。
どうしようと焦って「私も甘いもの好きだよ!」と、謎の宣言を飛ばす。
すると岸本くんは、手で顔を覆い隠しながら言った。
「うわぁ、めっちゃ恥ず………」
「ご、ごめん!気が合うなって思ったから……!」
「いや、無意識に甘党なのばらしてかっこ悪いなって」
「そんなことないよ!可愛いし、いいと思う!」
自分では素直にフォローしたつもりだったけれど、岸本くんには逆効果だったらしい。
さらに頬を赤らめて「可愛くなくていいんだよ」と、言われてしまった。



