絶対やせてやる!


「だからあ~、なんでそこで蹴るわけ?」

脇腹押えて座り込む私に、

「みのりちゃんの考えてることなんてすぐ分かるもん。
でも・・蹴った感じは、ただのお肉だったね。」

と不敵の笑みを浮かべる妹。

「あ、あんたってやつは!」

私も蹴りを食らわそうと思うが・・・


「やあ!やあ!・・・とう!・・・。」


なんせ足が届かない・・・



疲れた・・・やめよう



「面白い姉妹だね。」


夕くんが笑っていた。


「何にも面白くないんですけどぉ。」

妹がタオルを振りながら戻ってきた。


私が番台にお金を置いて

「フルーツ牛乳1本!」

と言うと

「え~、みのりちゃんそれってお風呂入ってからでしょ?」

「今ので喉が渇いたの!」

「今のって・・・今の?」

「そうだよ。」

「そんな短い足バタバタさせただけでえ?」

「ほ、ほっといて!」


夕くんが渡してくれたのを奪い取るようにもらって


仁王立ちでゴクゴク・・・


ほんとマジでムカつく!


「ほとんど・・・おやじだね、みのりちゃん。」


「ほのか~!」


「きゃ~!」