「今日も夕くんがいるのかなあ。」
銭湯の戸を開けながら妹が言った。
「いるんじゃない?」
中を覗くと・・・
「やっぱいた。」
「いらっしゃい。ほのかさん、みのりさん。」
夕くんは、またあの飛びっきりの笑顔で迎えてくれたけど・・・
「夕くんのお母さん何時に来るの?」
即座に妹が聞いていた。
「これは仕事だから気にしなくていいよ。」
夕くんが妹の質問に答えずにそう言った。
「絶対嫌!新くんが焼もちやく。」
眉間にしわを寄せて妹が言う。
う~ん。
新くんにわざわざ言う必要ないと思う・・・けど?
夕くんの前で裸になるいぜんの問題だな。
腹筋割れてるし・・・
胸無いし・・・
「みのりちゃん!抹殺!」
だから・・・なんで私の考えてること分かるの?
妹ほのかの蹴りが・・・
蹴りが入る直前に気が付いて逃げようとしたが・・・
「う・・・。」
入った・・・。
あまりにも長い脚に・・・逃げきれなかった。
「・・・・。」
番台の中の夕くんも・・・唖然・・・。

