絶対やせてやる!


「みのりちゃん何やってんの遅い!あれ?それ何?」

「うん、これ、夕くんのお母さんが・・・。」


おにぎりと漬物を渡すとやつ・・・上川士幌の姿を捜した。


「士幌くん?」

「え?」

「だったら、さっき用事が出来たって行っちゃたよ。さみしい?ガッカリ?」


妹が興味深そうに言った。

「ち、違うよ。何であいつなんか。」

「みのりちゃん・・・何でそんなに焦ってるの?」

「あ、焦ってないって!」


ただ、さっきのことをちゃんと聞きたいだけ・・・。

だっておかしいじゃない?

夕くん達に会いに来たんじゃなかったら何なのあの態度。

やつは、何しにここに来たわけ?



「士幌くんね、仕事でここに来たらしいよ。」

「仕事?何の?」

「今ね、キャンプ場作る計画があるんだって。ほら、団塊世代をターゲットにしたやつ。
で、道内のキャンプ場を視察してるらしいよ。」

「ふう~ん。やつから聞いたの?」

「うん。士幌くんってみのりちゃんには意地悪だけど結構話すと何でも教えてくれるよ。」


私には意地悪ね・・・。

別にいいけど・・・。

どうせ・・・私はデブですから!



やつのことなんて・・・関係ない・・・