絶対やせてやる!

「あ、・・・。」

お腹を抑えて黙り込んだ私に

「どうしました?」

支店長の表情が変わった。

「いえ・・なんかちょっと胃がキリキリして・・・。」


「大丈夫ですか、若木先輩。食べ過ぎとか?」

と毒舌後輩・・・。


余計なお世話だって!


「大丈夫。薬もらってちょっと休憩室に居るわ。」

そう言って席を立った。



取り合えずこの場は・・・

仮病つ~わけで・・・




「どうして着いてくるんですか?」

「着いて来た訳じゃないです。
こっちに用事があって・・・。
ついでにみのりさんの様子もと・・・。」


「そうですか。
でも、もう薬も飲んだし大丈夫ですから。」

「よかった。心配しました。」


古宇支店長がニッコリと微笑んで言った。

・・・こう見ると本とにかっこいいんだけどな~。

と思う。

「ありがとうございます。少し休んだら戻りますから。」

「分かりました。じゃあ・・。」


そう言ってあっさりと古宇支店長は戻って行った。


何かあっさりしすぎ?


少しして事務所に戻るともう古宇支店長は出かけた後だった。


ちょっと・・・ホッとした。

そして、帰りまで戻って来なかった。

かなり・・・ホッとした。

そしてもう一人・・・
ホッとしてる人がいた。

「支店長居ない?ああよかった。」

飯島くんが帰ってくるなりそう言って終業時間になると即行で帰って行った。