絶対やせてやる！

朝一のウォーキングの後の出社って辛いかと思ったけどけっこう体が軽い感じだった。



事務所に行くと席に支店長の姿は無かった。

どうやら早くから打ち合わせに入っているらしい。


「おはよう。昨日は助かった。ありがとな。」

飯島くんだった。


再度辺りを見回し支店長の居ないのを確認。


「うん。お礼期待してるね～。」

「え～、じゃあ体で払う。」

「え～、ムリ～！」


いつものパターンで軽口をたたいて笑っていたら


「随分と楽しそうですね。」


支店長だった。いつの間に・・・


・・・


「お、おはようございます。」

「おはようございます。若木さん。」

にこやかに言ってはいるものの目が笑ってない・・・。

ちょっと怖いよ～。


「飯島くん、女性に仕事押し付けて帰るのは感心しませんね。」

「あ、いや・・それは・・・。」

「支店長、それは私が・・・。」



「何か？」

辺り一帯を凍りつかせるような冷たい目で見られて
一瞬にして言おうとした言葉が出て来なくなった。



う～～～～～ん、どうする？