絶対やせてやる!



靴を脱いで裸足になってみた。

砂の感触が気持ちいい。

波打ち際まで駈けてっては、波が来る前に戻るを繰り返す。

いつの間にか4人で走ってた。

キャーキャー言いながら・・・。

こんなことで騒ぐような年でも無いのに・・・。

何だか楽しかった。

多分楽しい思い出作りたかったんだと思う。

波と戯れ、砂を蹴り、ただそれだけ・・・


「わ~、綺麗な貝殻見~つけ!」

「こっちなんてこんなのあったよ!」

「え~、すごいそれいい~。」

「ほら、やる。」


士幌がピンク色の可愛らしい貝をくれた。


「え~いいの?ありがとう~。」


特に意味は無いと思いながら受け取ってポケットにしまった。


これで一つ思いで・・・できた。






そう・・・これが私たち4人の最後の思い出に・・・なった。