士幌に合わせて早めに出発した。
2台の車・・・
士幌の車に・・・私。
夕くんの車に・・・妹。
海はすぐそこ。
たった15分かそこらだったけど
「住んでるの名古屋だっけ?」
「ああ。」
「私も居たことあるんだ。」
「へ~。」
「興味ないか。」
「そんなこと無いけど。」
「いいよ、もう会うことも無いしね。」
「どうかな?」
どうかなって・・・また会えるみたいじゃない・・・。
士幌の横顔・・・すっごく綺麗・・・
何を言っていいか分からない。
「そうだね。また・・偶然会うかもね。」
「偶然じゃないさ。会うとしたら必然。」
士幌の言うこと・・・すごく人を期待させるよ・・・。
分かってるの?
「だね~。私たち運命の相手だもんね~。」
面白がってる風にそう言っておいた。
「そうかもな。」
士幌が言った。
冗談か本気か・・・分からなかった。
「海だ~!」
聞かなかった振りして車が止まると速攻下りた。
そんな上手い話が・・・
あってたまるか・・・。
海は波が荒かった。
「砂浜歩くだけでも結構体力使うから。」
夕くんが言った。
取り合えず、私は体力を使わなくては成らないらしい・・・。。。

