「はぁ、…泣きたいの私なんですけど?」
「えっ?」
えっ?じゃねーよ、えっ?じゃ
ほんとは怒鳴り散らかしたいくらいイラッとしたしムカッともしたけど、
…泣いてる先輩は嫌だ
「私さ、先輩のこと大好きなんですよね」
「っ!?」
優しく先輩の涙を拭いながら、そう伝える
…湿布はもうとてつもなく我慢してますよ。
「今日だって、先輩のデートで嬉しくて、夜も一緒だって思ってましたよ。
夕方先輩についていってるときなんか、なんだろってずっとドキドキして」
慣れないスカートはいてオシャレして、髪も巻いてみたりして…
「そんな私の期待を見事に打ち消してくれたよね?ん?」


