私はうずくまるしかできなかった。 誰か、助けて。 お願いだから、私を救って。 そう願うしかなかった。 するとなぜか、ピタッとやんだ。 え?と思い、周りを見てみる。 トイレの入口には、りながいた。 「…り、な…?」 りなは、ボロボロの私を見て震えていた。 「香ちゃん…」 彼女は私の名前を静かに口にした。 「…りな。た、すけて…?お願いだから…っ」 今までは迷惑をかけたくなくて、頑張って耐えてきたけど。 もう、無理だった。 私は涙を流しながら訴えた。